2011年11月アーカイブ
11月29日、火曜日。
菊美人の蔵にて。
晩秋の菊美人の様子です。
今年は、
昼夜の寒暖差がなかったらしく、
紅葉が今の時期になっても
色付きません。
残念ながら紅葉せぬまま、
落葉となって、
今年は、
冬を迎えてしまいそうです。
秋の日の ヴィオロンの
ためいきの 身に沁みて
ひたぶるに うら悲し。
鐘の音に 胸ふたぎ
色かへて 涙ぐむ
過ぎし日の おもひでや。
げにわれは うらぶれて
ここかしこ さだめなく
とび散らふ 落葉かな。
ポール・ヴェルレーヌの詩、
訳は上田敏です。
上田敏は、
カールブッセの
「山のあなた」も訳しています。
「英語で自己表現できる
希有な学生」と、
ラフカディオハーンから
絶賛された文学者。
北原白秋は、
若き時代、
処女詩集「邪宗門」を
上田敏から、賞賛され、
「上田先生が褒めてくれた」と、
大いに喜び、
それを創作の励みにしたとの
エピソードがあります。
いずれにせよ、
師走を目の前にして、
この晩秋の落葉は
人の心を感得させる
のでしょうか。
せつない気分になります。
11月21日、月曜日。
福岡サンレイクゴルフ倶楽部。
秋晴れのゴルフ日和。
地元選出の県議会議員、
板橋聡君を囲む
懇親ゴルフコンペ。
板橋聡君は、
今期初当選の福岡県議会議員。
新人の応援激励ということで、
地元の政財界で
240名も集まりました。
板橋聡君は、
伊藤忠商事をやめ、
政治家へ転身。
若干42才。
家業は、造り酒屋、
そして出身大学も早稲田大学。
私の後輩になりますから、
大いに応援しているところです。
政治家として、
筑後地方、
そして福岡県を牽引する
リーダーシップを
発揮してもらいたい。
ところで、
最近の日本の政治家の
リーダーシップの無さは、
目を覆うばかり。
すごく単純に
「リーダーシップ」とは、
「いつか誰かがやってくれるだろう」ではなくて、
「今すぐ、誰あろう私がやること」。
簡単なことです。
11月18日、金曜日。
ボージョレ・ヌーボーの会。
全酒類の卸会社も
経営してますから、
年に何度か、
ワインを大量に
開けるときがあります。
これは、長く愛用する、
ソムリエナイフ。
ライヨール社製。
だいぶ、気合いが入っています。
ソムリエナイフ、
ラギヨールか、ライヨールかは、
個人の趣味で別れるところ。
私は、握ったときの柄の丸みが、
気に入っていて、
ライヨールを使っています。
柄は、水牛です。
さて、
これは何かわかりますか。
とても便利なものです。
ワインを開けるとき、
アルミのホイルが、
なんとも邪魔ですよね。
ナイフで開けるのは本当に手間。
高級ワインのときは、
ナイフで開けるのは、
儀式として厭いません。
ですが、
何本も開けなければならないときは、
イライラします。
「ワインホイルカッター」。
裏に4つの丸いカッターが
付いています。
このように、
ワインのアルミの上にかぶせて、
グリグリ回すと、
ほら、このとおり。
とっても便利です。
いくつも種類があります。
これは、LOFTで、
945円のもの。
一家に一個、
リコメンドです。
11月18日、金曜日。
夜7時。
筑後市、
南欧風居酒屋CORRO。
ボージョレ・ヌーボーの会。
毎年恒例、
一人一種類の、
ボージョレ・ヌーボーを
持ち寄っての会。
今年は、
一種類もかぶること無く、
25種類のヌーボーが揃いました。
中島オーナーが、
ハモン・セラーノを大盤振舞い。
さて、今年のボージョレ、
出来はどうかというと、やはり値段。
それを言っちゃあお終いですが、
「こうも違うか」、
というくらい差があります。
高いのはおいしいし、
安いのはそれなり(笑)。
たくさん種類を飲むと、
おのずとわかってきます。
質問がありました。
「Beaujolais」の日本語表記は、
「ボージョレ」なのか、
「ボジョレー」なのか。
うーん。両方正解。
さらに「ボジョレ」
「ボージョレー」の表記もあります。
日本ソムリエ協会は、
「ボージョレ」と表記しています。
私も準じています。
調べてみました。
ボージョレは
フランスのブルゴーニュ地方。
フランスは日本の国土の2倍。
人口は日本の半分の6千万人。
フランス人は、
日本人の4倍の土地をもっています。
農業国たる所以ですね。
ボルドー地方と双璧の
ワインの一大生産地である
ブルゴーニュ地方は、
九州の8割ほどの広さ。
その中のボージョレ一地区の広さは、
福岡県の1/5。
ちょうど筑後地方ほどです。
筑後地方でできた酒が、
全世界で一斉に飲まれていると
想像すると圧巻ですね。
日本ソムリエ協会、
ワインアドバイザーNo.1880的な
ブログでした。
11月17日、木曜日。
やってきました。
11月の第3木曜日。
ボージョレ・ヌーボーの解禁日。
ワインはふだんは飲まないけれど、
年に一度、
ボージョレ・ヌーボーだけは
飲むっていう人も沢山いるはず。
ワインスノッブは、
それを笑いますが、
日本酒の造り手からすると、
年に一度でも、
日本人が一斉に
日本酒を飲んでくれたら
どんなに売れるだろうと、
うらやましい限り。
日本人でも、
日本酒を一年に一度も
飲まない人、
多いと思います(涙)。
10月1日の日本酒の日、
日本人が一斉に日本酒を飲む、
そんな仕掛けをしたいものです。
今年のボージョレ、
「2009年に匹敵する出来」とのこと。
その2009年は、
「50年に一度の出来」
と騒いでいました。
2010年は、
「2009年と同等」と言ってました。
つまり、
3年連続で、
「50年に一度の出来」(笑)。
まぁ言ったもん勝ち。
ちなみに誰が言っているかというと、
造ったフランスが言っています。
菊美人の全酒類卸売業の系列会社は、
この週はてんてこ舞い。
私自身も、ボージョレを飲む会を
主催したりと毎晩ボージョレ浸り。
数日間続きます。頑張ります。
11月の週末、
土曜日、日曜日。
秋の行楽シーズン。
日本酒復権の
兆しでしょうか、
団体での
酒蔵見学の申し込みが
今年は多かった。
まだ、酒造りが
始まっていない
蔵を見られても、
野球の試合をしていない
野球場を見学するようなものですよと、
お話しするのですが、
試飲だけでもいいからと言って頂き、
逆に申し訳ないような。
蔵での酒造りの説明は勿論、
北原白秋の書画をお見せしたり、
大吟醸や純米の試飲をして頂きます。
満足して頂けたでしょうか。
来年の蔵開きは2月19日、
是非、酒造りの真っ最中に
また、おいで下さいね。
11月11日、金曜日。
午後6時。
福岡市中央区春吉、「さが蔵」。
佐賀県酒造組合が経営する
SAKE DAINIG「さが蔵」。
佐賀のお酒が飲めるBAR。
佐賀の酒を何故、福岡で?
というのは、おいといて(笑)、
いいところを学びにいこうと、
福岡の蔵元チームで表敬訪問。
酒の肴もおいしい。
週末は、佐賀の蔵元も来店。
豊富な旬なお酒が揃っている。
お酒の説明も的確なスタッフ。
とても魅力的なお店。
繁盛、むべなるかな。
スタッフの入江君
(お酒の学校出身)との写真。
お酒も肴も、おいしかった。
佐賀の蔵元の皆さん、
おおいにお酒、頂きましたよ。
勉強になりました。
11月9日、水曜日。
午後7時。
福岡市中央区天神、
福ビル地下、
「海幸 福ビル本店」。
今日は、
お酒の学校14期生、
4時限目。
「料理と日本酒の相性」の授業。
実際に食事をして頂きながら、
タイプ別の日本酒を
試飲してもらう授業。
今回の講師は、
「若の壽」醸造元、
若竹屋酒造場、
副社長の篠田成剛氏。
篠田氏、いつも笑顔があって
たのしい授業。
今回の授業は、
調味料との相性を探ります。
調味料は、塩、醤油、酢、味噌。
日本酒は、薫酒(大吟醸酒)、
爽酒(純米生貯蔵酒)、
醇酒(特別純米酒)、
熟酒(古酒)の4種類。
日本酒の味は、
料理の根底にある調味料で
大きく変わるというのが
篠田氏の持論。
特に「酢」は、
日本酒の種類によって
大きく味が変わってきます。
例えば、熟酒(古酒)は、
単独だと、紹興酒のような香りが強く
飲みにくかったものが、
「酢」と合わせると
まろやかになります。
料理では、酢豚などの中華と
抜群に相性がいい。
塩は、薫酒、爽酒。
醤油はオールマイティの調味料。
味噌とは、醇酒がとても合う。
調味料を舐めながら、
日本酒を試飲。
生徒の皆さんも初めての体験。
首をひねってたり、
頷かれたり。
貴重な体験。
11月7日、月曜日。
菊美人の蔵にて。
晩秋の菊美人の蔵。
今年は、紅葉が遅れています。
山から下りてきて、
菊美人の庭に
紅葉がやってくるのは、
月末くらいでしょうか。
蔵には、
ヤマゴボウが実をつけています。
正式には「ヨウシュヤマゴボウ」。
漢字では「洋種山牛蒡」。
洋種の文字通り、
アメリカ産だそうで、
明治以降、
雑草化している帰化植物。
小さい頃、
実をつぶして遊んで、
手や服が真っ黒。
洗っても色が取れずに
怒られたことを
思い出します。
サザンカも、
咲き始めました。
ツバキはボトッと花ごと全部、
落ちてしまいますが、
サザンカはこのように、
花びらがヒラヒラと
一枚一枚落ちていきます。
サザンカは、
「山茶花」。
「山茶花(サンサカ)」が、
言いにくくて、
「サザンカ」になったとは面白い。
11月8日、火曜日。
午後7時。
福岡市中央区天神、
西鉄グランドホテル。
いよいよ始まりました。
福岡県酒造組合主催、
福酒500万人PROJECT
福酒マリアージュフレンチ編。
福岡の酒蔵33蔵が、
集結。
200種類の福岡の
日本酒、焼酎、リキュールが
競演。
当初、
会費が5000円と
いうこともあって、
集客をを心配したのですが、
252人のお客様に
おいで頂きました。
満員御礼です。
オードブルには、
しずくどり大吟醸、
大吟醸を供出。
魚料理には、
純米吟醸、
秋の純米を冷酒で。
肉料理には、
濃いソースに合わせて、
秋の純米をヌル燗、
九州男児本醸造を熱燗で。
シュバリエ章を受章された
磯山総料理長の食事も
素晴らしく、
お客様たちにも
満足して頂けたよう。
福岡県酒造組合を代表して、
締めのご挨拶。
「福岡人には福岡の酒」。
これを合言葉に、
おいしい酒造りに
頑張ります。
みなさん、
応援よろしくお願いします。
11月5日、土曜日。
夕方6時。
菊美人の蔵から車で7分。
みやま市瀬高町、
JR瀨髙駅前広場。
「JR瀨髙駅前
いきいき秋祭り」の日。
今日は朝からまとまった雨。
夕刻には止むだろうとの予測で、
開宴の準備開始。
夕刻、雨はやみました!
お客様も続々。
「駅前いきいき21」という
瀬高駅前の商店主を中心に
瀬高駅前の活性化を
目的とした
ボランティアグループ主催。
今年で10年目を迎えます。
冬の間、駅前を明るく照らす
イルミネーションの点灯式も。
夏のビアガーデンの益金を
すべて投じています。
瀬高の酒造組合も協賛。
池泉、国の寿、友ひさご、
玉水、千代錦、そして菊美人。
六つの蔵のお酒が揃いました。
樽酒、アツ燗、純米ひやおろし。
プロサックスプレイヤー、
深町宏さんのサックスが
響き渡ります。
雨の心配があるなか、
大勢の皆様に
おいで頂きました。
感謝、感謝です。
ありがとうございました。
11月初旬某日。夜6時。
福岡市中央区某所。
今日は、お呼ばれ。
お店の名前は「なか中」。
開店したばかり。
懇意のお客様にしか、
お伝えしていないとのこと。
まだ表札は掲げられていません。
福岡でおいしい有名店の
あたらしいお店。
オーナー自ら、
厨房に立たれていました。
ビールのグラスは、
新潟玉川堂の鎚起銅器。
冷たさが伝わり、
まず手で飲ませてくれます。
これは、
マツタケとオオメダイ。
牛肉の横隔膜の部位に
ウニをのせて。
たらの白子を
牛乳仕立てのスープで。
日本酒は、
「杜の蔵」発泡性清酒「ぷくぷく」、
「国の寿」特別純米酒「寿限無」。
食事が、
あまりにもおいしかったので、
ブログに掲載。
11月1日、火曜日。
朝8時。
菊美人の蔵にて。
静かだった蔵の中が、
動き出しました。
いよいよ酒造りの準備。
蔵人たちが
やってきました。
「秋洗い」が始まります。
「秋洗い」とは、
酒造りを目前にして、
秋の季候のよい時季に、
酒造りの道具や蔵の中を
文字通り、
洗うようにきれいにすること。
大切な作業です。
酒造りの道具を、
補修、洗浄、煮沸、
渋引き、乾燥、。
これから二週間、
杜氏をはじめとする蔵人で
徹底的に、磨き上げます。
10月の末日。
菊美人の蔵にて。
菊美人の蔵や庭のあちこちに
黄色の花が咲いています。
ツワブキの花。
ツワブキは、
石のふき「石蕗」と書きます。
ツワブキの葉が、
とてもツヤがあるから、ツヤブキ。
これが語源。
秋の紅葉のなか、
とても可憐で、
きれいな黄色の花を
咲かせるツワブキは、
とても人気のある花。
短歌や俳句にも
多く歌われています。
花や葉は、
おいしいのでしょうか。
すぐ虫に食われてしまいます。
つぼみの様子も
とてもいいですね。
10月30日、日曜日。お昼。
私の地元、
社団法人山門青年会議所
OB会の旅行。
安芸の宮島。
世界文化遺産、
厳島神社の中。
宝物殿に入りました。
数々の宝物。
その中でひときわ
心惹かれたのがこの琵琶。
螺鈿のきらびやかな琵琶に比べたら、
とても古めかしい琵琶。
ラフカディオハーンの「怪談」。
「耳なし芳一」を思い出しました。
盲人の検校「芳一」が、
琵琶を弾き鳴らしながら語る
壇ノ浦の戦いの様子は
「鬼神も涙を流す」ほどだったそうです。
琵琶法師「芳一」の琵琶は、
聴いている平家の亡霊をも振るわせ、
涙させました。
この琵琶は、900年前のもの。
凄みのある音色が
今にも聞こえてくるかのよう。
その後、ロープウエイで山頂。
つくづく雨が残念。
何も見えなかった(泣)。
お楽しみは次回に持ち越し。
あなご丼も、
もみじ饅頭も
しっかり頂いて帰路。
10月30日、日曜日。
朝10時。
私の地元、
社団法人山門青年会議所
OB会の旅行。
今日は、
8時半に
広島市内を出立。
日本三景のひとつ、
安芸の宮島へ。
生まれて初めての宮島。
世界文化遺産、
厳島神社、
やってきました。
大雨が降っています。
一体誰でしょうか、
雨男(泣)。
結婚式が
おごそかに。
広告撮影のモデルさんか
と思うほど、
とてもきれいな花嫁さん。
雨中の、
厳島神社の「朱色」に、
ひときわ、花嫁の打掛の
「白色」が際立っています。
おみくじは大吉。
「勝負事 勝つ」
いいですねぇ。
最後に一言、
「何事も私をすてて
誠の道に従うべし」。
了解しました。
神社の中には、
広島の菰樽の
奉納がずらり。
10月29日、土曜日。
午後6時。
私の地元、
社団法人山門青年会議所
OB会の旅行。
呉市から、
本日の逗留地広島市内へ。
広島市内は、
路面電車で移動。
むかし懐かしい
旧式の電車もありますが、
最新型の5両編成の電車も。
5両編成の
チンチン電車(古っ!)なんて、
生まれて初めて見ました。
最新鋭。カッコイイ!!
そういえば、
小学生の頃まで、
福岡市でも
チンチン電車走ってたなぁ。
夜は広島市内の
繁華街で食事。
お世話になったのは、
薬研堀通りの「桑乃家」。
ところで、
びっくりしました。
日本酒のメニュー。
15種類以上の品揃え。
その全てが、広島県の酒。
他の県の酒ありません。
さすが広島、
日本酒王国の矜持。
広島に行ったら、
広島の地酒が飲める。
当たり前のことのようですが、
「地酒あります」って、
看板に誘われて喜んでいくと、
東北の酒しかなかったりって、
よくあることです(泣笑)。
しかもこの「桑乃家」さん、
飲み放題セットで
お願いしたのですが、
全てのお酒が飲むことできました。
広島の食材に
広島の地酒。
感謝。
大満足。
全てのお酒
呑みきりました。
10月29日、土曜日。
午後2時。
広島県、呉市。
写真は、海神。
ネプチューン(ポセイドン)。
大和ミュージアム
(呉市海事歴史博物館)と
てつのくじら館
(海上自衛隊呉資料館)に
やってきました。
日本が明治維新以降、
海外列強の仲間入りをせんと
近代国家をめざしたとき、
「呉」は、
重要な役目をはたした都市。
日本海軍の拠点、
戦艦大和を建造した
東洋一の軍港。
博物館を入ると
戦艦「大和」の1/10のレプリカ。
すごい迫力です。
呉は近代の日本の歴史と
ともに歩んできた港町。
写真は、大東亜戦争時の、
人が入る魚雷「回天」。
「坂の上の雲」の第3部が
NHKで年末に放映されます。
今回は、日露戦争での
日本海軍の資料を
興味深く
見ることができました。
秋山真之は、
日露戦争が起こるにあたって、
勝利は不可能に
近いと言われた
バルチック艦隊を
滅ぼすに至る作戦を立て、
それを実施した人物。
彼の呉や日本海軍での
足跡をたどる資料が沢山。
しばし、
足が止まってしまいます。
とても数時間では無理。
何度も訪れたい資料館。
てつのくじら館。
てつのくじら館では、
実際の潜水艦の中に
入ることができました。
閉所恐怖症では無理。
何とも言えぬ
圧迫感を感じます。
来てよかった。
日本人として
一度は訪れたい場所。
10月29日、土曜日。
午前9時30分。
JR久留米駅より、
新幹線で広島駅まで。
週末ということもあって、
博多駅からは、
団体の旅行客もいて満席。
今日から1泊2日で、
山門青年会議所OB会の
広島への親睦旅行。
若干少なめの7名ですが、
和気あいあいの旅行。
さすが広島は、
「マツダ」のお膝元、
広島駅構内には、
「デミオ」のディスプレイ。
広島駅から在来線で、
呉に到着。
生まれて初めて呉に
やってきました。
まずは、呉の
地ビールレストランに。
目的地に着いた途端、
飲む気、まんまん。
写真左からピルスナー、
ヴァイツェン、アルト。
ピルスナーは、おなじみ。
世界のビールのほとんどが
ピルスナータイプ。
日本の大手が販売する
ほぼ全てのビールもピルスナー。
淡い色をしていて、
ホップの苦みがあるのが特徴。
ヴァイツェンは、
白く濁っているのが特徴。
白ビールと呼ばれています。
濾過をしていません。
香辛料や香り付けがされていて、
フルーツの甘い味がします。
ピルスナーに慣れた私たちには
ちょっと、甘くて苦手かも。
アサヒビールが輸入する、
ベルギーのヒューガルデンが
日本ではお馴染みです。
アルトは、
黒褐色のビール。
コクがあって、
麦芽の旨みがヘヴィ。
日本の黒ビールに
風味を増した味わい。
おつまみも、
広島名物を。
せんじ肉。
初めて食べました。
豚の胃の部分を揚げたもの。
ちょっと生臭かったのですが、
このお店だけのことでしょうか。
広島ではコンビニでも
売ってるくらいメジャーらしいので、
機会があったら
もう一回チャレンジしたい。
写真は、
呉の平焼きかまぼこ。
これは、海軍カレー。
いずれも美味でした。
アルコールが入って、
くつろぎムード。
宴会モードを断腸の思いで
レストランを出発。
11月3日、木曜日。文化の日。
18時。
菊美人の蔵から車で5分。
JR瀨髙駅前、料亭「正龍館」。
今日は、瀨髙ライオンズクラブの
チャーターナイト記念例会。
瀬高ライオンズクラブは、
設立して46年目になります。
これまでのクラブの活動の軌跡を顕彰、
そして物故会員を偲ぶ例会。
創立当時からの物故会員に
黙祷を献げます。
物故会員には、
現在のメンバーのお父上であったり、
私が若いころ
大変お世話になった人ばかり。
また、現役メンバーでは、
父をはじめ、
昭和一桁生まれのメンバーの
皆さんもおおぜいいらっしゃいます。
例会では、
みやま市の壇康雄議長から
卓話もして頂きました。
さて、
記念例会のあとは、
懇親会。
乾杯の音頭は、
瀨髙ライオンズクラブ最年長。
株式会社森田電工、
会長、白土文七氏。
昭和3年生まれの83才。
「かくしゃく」とは、
こういうことを言うのでしょう。
とてもお元気です。
46回目のチャーターナイト、
メンバーで共に懇親を
深めることができました。
10月28日、金曜日。夜7時半。
福岡市中央区大名、
醸造酒場アジート。
今日はお酒の学校11期生の同窓会。
蔵元も5名参加。
最近は福岡の日本酒をおいてくれている
飲食店、バーが着実にふえてきました。
私たち蔵元が講師をする「お酒の学校」は、
日本酒の学校ですから、
乾杯も日本酒。
よしんばビールを飲むにしても、
それは日本酒を飲むための
「和らぎ水(添え水)」がわり(笑)。
徹頭徹尾、日本酒です。
この会、女性の会ですが、
ある意味、潔くて男らしい。
同じ酒を酌み交わすことは、
とても楽しいこと。
どうしても飲み過ぎることになります。
先日のブログで紹介した
「種田山頭火」は泥酔の詩人。
山頭火は自分が酔う過程を、
「まず、ほろほろ。それから、ふらふら。
そして、ぐでぐで。ごろごろ。
ぼろぼろ。どろどろ。」と表現します。
ものすごく納得。笑えます。
山頭火が日本の泥酔詩人とすれば、
中国では「李白」が比肩。
「三百六十日
日日酔如泥(日々酔いて泥の如し)」との
五言絶句の一節、人生捨ててる(笑)。
「一斗百扁」、一斗の酒を飲む間に
百の詩ができると言いますから、
一合飲むたびに一つ詩ができあがる寸法。
そりゃそうです。山頭火も李白も、
泥酔がもとで死んでいます。
酒は心を溶きほぐすクスリ。
良薬か、劇薬かはその人次第。
山頭火の言う「ほろほろ」くらいが、
私たち凡人には、いいのでしょうね。
11月2日、水曜日。夜7時。
今日は、北原白秋の命日。
柳川市沖ノ端(オキノハタ)、
柳川藩主立花邸、料亭「御花」。
毎年、11月1日・2日・3日は
詩人北原白秋を偲んで白秋祭。
柳川市をあげての大祭典。
毎夜、柳川のお堀には、
百艘以上の舟が川を下ります。
本木雅弘、モックンが舟の上で、
花嫁さんを撮る
富士フイルムファインピクスのCM、
柳川の舟下りが撮影現場。
この11月2日の夜、
柳川、池上酒店さんと
御花のご協力で
「白秋ゆかりの酒、
菊美人を飲む会」
が催されます。
今年で19年目。
今年も40名以上のお客様が
おいでになりました。
白秋の姉である「加代」が、
菊美人に嫁ぎました。
柳川の大火で、
実家を失った白秋は、
たびたび菊美人に逗留。
菊美人を愛飲。
造り酒屋同士の結婚。
私のひいばあさんが、加代。
会には、白秋が菊美人を
酌みながら書した、直筆の書を
毎年持参します。
今年は、
「夢殿」と書した色紙。
私と製造担当の野田君とで、
参加。
今日は、御花の料理とともに
菊美人のお酒5種類を
飲んで頂きます。
九州男児本醸造は、
熱燗で。
菊美人秋の純米は、
ヌル燗で楽しんで頂きました。
会の終わりには、
白秋祭の花火も
打ち上がります。
秋の花火は、
澄み切った夜空に
とてもきれいです。
常連のお客様、
初めてのお客様も交えての
楽しい会となりました。
また来年もよろしくお願いします。
ありがとうございました。
10月27日、木曜日。
菊美人の蔵にて。
初秋の花が
咲き始めています。
この白い花。
シュウメイギク。
「秋明菊」と書きます。
キブネギク(貴船菊)とも
言います。
茎が細くて、背も高いので、
雨が降ると倒れてしまいます。
何度も起こしてあげないと
いけないくらい弱い花。
花も可憐ですね。
この花は、
「ホトトギス」。
ほととぎすの胸の斑点と、
花の紫色の斑点が
似ていることから
この名前。
ちょっと、
花は毒毒しい色ですね。
一カ所にまとまって
群生しています。
菊美人の蔵の庭、
折々に、
四季の移り変わりを
見せてくれます。
心、癒やされる。
10月26日、水曜日。
午後3時半。
山口県新山口駅前、
山口グランドホテル。
今日は、
福岡県、広島県、山口県の
酒類卸業界の会議。
3県のビールを中心とする、
酒類の市場安定の会議。
福岡県の南部地区の
酒類卸会社を代表して出席。
酒類の市場安定は、
業界の永遠の課題。
特に県境ではどうしても、
価格がみだれがちです。
さらに酒類の小売の自由化が
最近はすすんでしまって、
スーパーマーケット、
ディスカウントストアはもちろん、
ドラッグストアさえ酒類を売る昨今。
否が応でも、ダンピング合戦に
なってしまいます。
なんとか、値崩れをおさえないと、
日本の酒文化はなくなってしまう。
悪貨が良貨を駆逐するのは、
古今東西を問わないのでしょう。
なんとも嫌な世の中です。
さて、山口県は、
種田山頭火を輩出。
駅前には、山頭火の銅像が
ありました。
「分け入つても
分け入つても 青い山」
「まつすぐな道で さみしい」
などの昭和初期の
自由律俳句の第一人者。
造り酒屋で、
早稲田大学の出身。
なんとも私と
よく似た境遇です。
この山頭火、
神経衰弱、酒癖が悪くて、破産、離婚、
得度するも自殺未遂。
なんとも数奇な人生を歩みました。
「どうしようもない
私が歩いてゐる」
白秋にせよ、子規にせよ、この山頭火しかり、
創作の人は、生き方が壮絶。
10月23日、日曜日。
午後2時。
東京、新宿3丁目。
新宿末廣亭。
東京出張中。
お昼に2時間ほど
すっぽり空きました。
新宿に行くかと思い立ちました。
新宿の東口、
スタジオアルタ前。
30年前、
早稲田の学生だったころ、
「笑ってる場合ですよ」
そして、「笑っていいとも」が
始まったのを思い出しました。
そして、またよく
新宿に飲みに来ていました。
新宿通りは、
休日で歩行者天国。
賑わっています。
新宿三丁目の、
新宿末廣亭。
お昼の部が始まっていました。
4時まで2時間聴けます。
入場料2700円。
思い立ったら高座が聴ける。
やっぱり東京はいいですね。
本日のトリは入船亭扇治。
たっぷり聴かせてくれました。
三遊亭円丈も聴けたし大満足。
最近は、
日本語を聴くことが
めっきり減りました。
テレビを見ていると、
下にテロップがついてますし、
そのテロップを読んで安心して、
聴いていなかったりします。
集中して、
日本語を聴くことは、
想像力をかきたててくれます。
今回、寄席の一番のお気に入りは、
柳家小菊 姐さんの三味線。
都々逸(どどいつ)で、
会えば短い 会わねば長い
まてば尚更 長い夜ぅぅ。
ってのがありました。
(写真は寄席芸人写真名鑑から転用)
秀逸ですな。
いいですねぇ。
ゾクッときました。
前日のブログからの続き。
10月22日、土曜日。
午後2時。
東京青山、
ホテルフロラシオン青山。
「九州の日本酒40蔵の祭典。
酔っても旨い!
九州S−1グランプリ」会場。
初の試み、
準備の段階で大騒ぎ。
火事場の馬鹿力。
なんとか定刻に開宴(汗)。
写真は、司会の、
聚楽太閤醸造元、古館君と
ボランティアスタッフの大谷さん。
136名のお客様。
約50名のスタッフで対応。
おつまみを食べながら、
全部で17種類のお酒を
飲んで頂いて
酔っても旨いお酒、
ナンバーワンを決定します。
これが、おつまみ。
全部で4回戦の
トーナメント方式。
おつまみが各回戦ごとに、
変更されます。
一回戦では、豆腐。
二回戦は大根の煮物。
三回戦はサバの塩焼き。
四回戦は鳥の唐揚げ。
この料理に合うお酒を
投票してもらいます。
小松会長の説明。
5種類もしくは4種類の
お酒を飲んで頂いて、
得点の高い2種類が
勝ち上がります。
銘柄はすべてブラインド。
いよいよ始まりました。
お客様達も真剣な表情です。
トータルで2合近くのお酒を
飲んでもらうのですが、
赤い顔をされてる方がいないのは、
すごかった。
みんな、酒豪(笑)。
一回戦で40蔵が16蔵に。
二回戦で16蔵が8蔵に。
三回戦で8蔵が4蔵に、
ふるいおとされます。
四回戦で
ナンバーワンが決まります。
今回のナンバーワンは、
佐賀県唐津市、鳴滝酒造の
「聚楽太閤 本醸造生貯蔵酒!」
一位から四位が、
本醸造、純米酒、
純米吟醸、吟醸酒と
すべてジャンルが
違っていたことが興味深かった。
また、すべてのお酒が
点数を獲得していて、
味に王道はないことが実証。
このガチバトル、
勝ち残っても敗退しても
参戦した勇気ある40蔵に
本当に拍手を送りたい。
来年もやるのかどうかは、
これからの検証しだい。
前会長として、
最後の締めのお礼の挨拶。
なんにしても、
スタッフを交えた打ち上げは
大成功を酒の肴に、
夜遅くまで大盛り上がり。
みなさんお疲れ様でした。
ところで菊美人は大吟醸で参戦。
惜しかった。よく頑張りました。
10月22日、土曜日。
早朝6時。
今日は東京出張。
菊美人の蔵から車で7分。
JR九州新幹線駅、
筑後船小屋駅。
博多駅まで25分。
福岡空港まで
乗り継いでも45分で到着。
8時発のJALに、
家を6時過ぎに
出発して間に合います。
新幹線は、
本っ当に便利。
週末の旅行客で、
新幹線も8割の入り。
今回の出張の
最大の目的は、
本日午後から、
東京青山、
ホテルフロラシオン青山で
開催される
「酔っても旨い!
九州S-1グランプリ」。
S-1とは、SAKEナンバー1のこと。
九州の日本酒蔵40蔵から、
出品された40種類の日本酒を、
おつまみを食べながらブラインドで飲んで、
九州ナンバーワンのお酒を
お客様から決めて頂く日本酒イベント。
書くと長いのですが、
要するに、
おらが蔵自慢の酒を40蔵が持ち込んで、
九州ナンバーワンを決めるというガチバトル。
お客様ワクワク、蔵元ドキドキイベント。
本邦初の試み。禁じ手です。
九州にもおいしい日本酒が
あるよとの
PRのための大英断。
このイベントのために、
28の蔵元、
35名のボランティアスタッフが集合。
主催者である、
九州清酒協議会、会長、
佐賀県「万齢」醸造元、
小松大祐君の説明。
蔵元、スタッフ全員への
レクチャーが1時間に及びます。
なにせ、時間内に、お客様に、
17種類の唎き酒をやって頂きます。
その、唎き酒方法、試食方法、
投票方法、採点方法、大変です。
全員がシステム、
役割を理解してからの
準備作業となりました。
40蔵のお酒を並べます。
いくつかのお酒は、
ラベルを目隠ししていないなどの
ハプニング。
ホテルの手違いで冷やさなければ
いけないお酒が冷やしてなかったり。
会場は騒然、大騒ぎ。
お客様の入場まで、
のこり30分。
どうなる?
S−1グランプリ?
明日に続く。
10月下旬の午後。
菊美人の蔵より歩いて5分。
矢部川の土手から西側、
柳川市三橋町方面を望む。
筑後平野は、
米の収穫、大豆の収穫で、
黄金色です。
残念ながら、
この一帯すべて、休耕田。
黄金色になっているのは
お米ではなくて、大豆。
なんだか、この数年で、
やたら大豆の畑が
増えてきたような。
大豆は単価が安いので、
大豆用のコンバインは、
農家の方々が集まっての共同購入。
皆で一斉に収穫。
昔は大豆を
田畑に植えたりするのは、
もったいなくて、
あぜ道に植えていたところから、
大豆のことを「あぜマメ」と
言っていたそうです。
さて、先日、
家族でドライブ中のこと。
家内がポツリ。
「あー、大豆の畑も、
黄緑色になってきて、
エダマメも終わりね。」
「え、何?、
エダマメと大豆は違うものでしょ。」
と、私。
「はぁー?」とは、家内。
50年間、今の今まで、
大豆は大豆。枝豆は枝豆。
違うものと思っていました(汗)。
枝豆は、あくまでも最終形だと。
いやぁ、おはずかしい。
大豆の途中形が、
エダマメなんですね。
酒呑みの王道、
「ビールとエダマメ」という、
最強コンビをあまた食してきて、
且つ、
すぐ近くに、いっぱいの
大豆畑があるのにもかかわらず、
知らずに生きてきました(汗)。
皆さんは知ってましたか。
知らなかったのは、
私だけ?(泣)。
告知です。
今週末、11月5日、土曜日。
18時より。
みやま市瀬高町、
JR瀨髙駅前広場。
今年もやります。
瀨髙駅前いきいき秋祭り。
夏のビール祭りの収益金で、
イルミネーションの点灯式も。
2月までの冬の間、
瀨髙駅前を明るく照らします。
生ビールはもちろん、
世界のビール、ワイン。
瀨髙の樽酒、
熱燗、純米ひやおろしなども準備して
皆さんをお待ちしています。
深町宏さんのサックス演奏のライブも。
これが今年最後の
JR瀨髙駅前での
イベントです。
近隣の皆様、
どうぞお越し下さい。
前日からのつづき。
さて、人吉といえば、
球磨焼酎。
米焼酎のメッカです。
WTO(世界貿易機関)が定めた
琉球泡盛、
さつま焼酎、
壱岐しょうちゅうと
同じように、
ここでできた米焼酎しか、
「球磨焼酎」を
名乗ってはいけません。
有名蔵がずらり。
鳥飼、銀の露、
六調子、繊月、
白岳などなど。
28もの焼酎蔵が
人吉地方に群立しています。
この「あゆの里」の地下には、
焼酎の貯蔵蔵がありました。
「左蔵」と言うそうです。
酒呑み、左党からの命名?
ちなみに酒呑みを
「左党」と言うのには
諸説。
大工は左手に「ノミ」を持つことから、
「ノミの手」は左、
「飲み手」は左党というのが
有力(笑)。
夜はおいしく
本場の球磨焼酎を頂きました。