2013年7月アーカイブ
2013年
7月26日、金曜日。午後7時。
落語好き。
東京出張の際は、
今でも何とか時間を見つけて
寄席に立ち寄る努力。
忙中閑あり。
新宿末広亭へ。
世事を忘れて、
無邪気に笑う自分。
その笑っている自分に
気づいて癒やされる。
今夜の演目は、
出てきて、
夏の暑さに涼を感じることができた。
今日のお目当ては、
「春風亭昇太」。
昇太の新作でなく、
古典をきくことができました。
古典を上手に現代風にアレンジしていて、
気合いと迫力が伝わってくる。
最近の世田谷での豪雨を話題にした
マクラもうまかった。
笑いが連発。
途中、自分の口が
開きっぱなしなのに気づく。
いやぁ、
「口あんぐり」なんて、
このところ記憶にない。
昇太の落語、元気がもらえた。
2013年
7月24日、水曜日。
長女が帰省しましたので、
家族で食事。
夏の土用。
柳川、沖の端。
うなぎ「福柳」へ。
柳川、沖の端は「うなぎめし」のメッカ。
蒸籠(せいろ)で蒸したこの「うなぎめし」、
ご飯の一粒一粒まで
うなぎのタレがからんでいて、
甘辛くてとてもおいしい。
夏バテ予防には、もってこい。
万葉集にこんな歌があります。
石麻呂に われもの申す
夏痩せに よしといふものぞ
鰻《むなぎ》とり食《め》せ
大伴家持の歌です。
歌自体は、
「痩せている石麻呂という人に
鰻を食べなさい」という、
ひねりも何もない歌(笑)。
ですが、万葉集の時代(8世紀頃)から、
うなぎは「夏痩せに効く」「夏バテ防止」と
知られていたのが驚きですね。
2013年7月。
「父さん、マンガと思って
馬鹿にせず、読んでみなよ。」
長男がこの本の完成度は高いと
推薦してくれました。
東京に上京した
彼の部屋に置き土産。
『バガボンド』井上雄彦。
原作は、吉川英治の「宮本武蔵」。
バガボンド(vagabond)とは、
英語。
放浪者、浮浪者の意味。
アクセントは vǽɡəbɑ̀ndとなって、
前にあるのが正しい。
たかが、マンガと
思っていたら甘かった。
二度読みしました。
ヒトコマ、ヒトコマに
井上雄彦の命が込められていました。
井上雄彦の作品を描きながらの
苦悩と葛藤が
読み手にも伝わってくる。
現在35巻。
巌流島の決闘まで、
まだまだ先は長そうです。
これからも楽しみな本。
2013年
7月19日、金曜日。
長崎市、
ベストウエスタンプレミアホテル。
早朝より菊美人の蔵を出立。
今日は日本酒造組合中央会、
北部九州支部の経営者研修会。
中央会から篠原成行会長を迎え、
九州一円から蔵元が集合。
北部九州支部長ですので、
主催者としてご挨拶しました。
挨拶の内容は
「今、日本酒に追い風」という話。
昨年から始まった國酒プロジェクト。
自民党政権になっても、
クールジャパン戦略として
官民一体で日本酒を応援して頂いていること。
全国の自治体で地元の酒で乾杯する
「乾杯条例」が次々に可決されていること。
加えてその日の朝、
うれしいビッグニュース。
八女市の「喜多屋」の大吟醸が
IWCで最優秀賞チャンピオン・サケを受賞。
おめでとう。とてもよかった。
木下社長をはじめ、
蔵の皆さん本当に
おめでとうございます。
おととしの佐賀「鍋島」、
今年の「喜多屋」の受賞。
九州の日本酒のレベルが
上がっている証拠です。
切磋琢磨しておいしい酒造り。
告知です。
来る2013年
7月27(土)、28(日)の両日。
夕方6時から。
菊美人のあるみやま市瀬高町。
JR鹿児島本線、
JR瀬高駅前広場。
今年も、瀬高駅前広場の
「ビール祭り」が
開催されます。
瀬高駅前の商店街の
皆さんを中心に
瀬高駅前の活性化を目的に開催。
今年でなんと12年目。
しっかり定着して、みやま市の
夏の風物詩となりました。
全員ボランティア。
私もメンバーです。
猛暑に、ギンギンに冷えた
おいしい生ビールを安定して
お出しするのは腕の見せどころ。
おいしい「キリン一番搾り」を
更においしく飲ませます。
カチンコチンに冷えた
菊美人の冷酒も
皆様をお待ち申し上げています。
近隣にお住まいの方、
是非ご来場ください。
2013年
7月11日、13日、16日の
3日間にわたって、
その日の朝に畑でちぎった
「朝ちぎり」のウリが
やってきました。
菊美人の蔵のあるみやま市は、
「白ウリ」の名産地。
今年も、契約している
栽培農家の畑から
直接「ウリ」が運び込まれました。
その新鮮な「ウリ」を、
その日のうちに塩漬けします。
これから第1回目の漬け込み、
2回目の漬け込みを経て
奈良漬ができあがります。
菊美人の奈良漬、
この2度の漬け込みがおいしさの秘密。
酒粕をふんだんに使うのが特徴。
砂糖やみりんなどの甘味料は、
一切使用していません。
カリカリの食感の
できたての奈良漬。
今年は8月5日(月曜日)より
発送開始です。
ご予約は本日より。
5㎏樽、約10舟入りで
税込 4,500円です。
地方発送も致します。
このホームページの
オンラインショップ、
お電話 0944-62-3001
メール info@kikubijin.co.jp
にて受け付けます。
菊美人酒蔵の自慢の
奈良漬です。
是非一度お試し下さい。
2013年
7月某日。
午後7時。
日本酒との相性でいうなら、
蕎麦は「優勝」か「準優勝」だ。
年を取るにつれ、この思いは
確信に近づいている。
蕎麦の風味が吟醸や純米と合う。
今日は、福岡天神IMSの12階、
「日本蕎麦 三ヶ森」。
いっとう最初は「だしまき玉子」。
次に変わり種で「野菜のチーズ焼」。
〆で「ざるそば」をタグる。
菊美人の特別純米酒を常備して
頂いている。
そもそも、蕎麦屋の肴は、
すべて日本酒においしい。
「板わさ」「だしまき玉子」
「焼き海苔」「焼き味噌」
「てんぷら」「鴨」。
バンザーイ!
あっぱれとしか言いようがない。
本州に負けないおいしい蕎麦が、
九州でも食べられるようになったのは、
幸せの限り。
日本蕎麦&ダイニング「三ヶ森」
福岡市中央区天神1-7-11 イムズ12F
TEL. 092-721-0892
2013年
7月10日、水曜日。
今年の梅雨は、
あっという間でした。
朝晩しのぎやすい日が続いて、
梅雨特有の鬱陶しさが
あまりありませんでしたね。
梅雨明けの
白南風(しらはえ)の風が
吹きました。
南風と書いて「はえ」と読みます。
(東風は「こち」ですよね。)
梅雨の風を「黒南風(くろはえ)」。
梅雨が明ける風を「白南風(しらはえ)」。
雲の色から由来しています。
この写真は、7月2日、
梅雨の最中の雲。
真っ黒で、
まさに「黒南風」ですね。
北原白秋に「白南風」
という歌集があります。
序文を引用してみます。
『白南風は送梅の風なり。
白光にして雲霧昻騰《こうとう》し、
時によりて些《いささ》か
小雨を雑《まじ》ゆ。
鬱すれども而《しか》も既に輝き、
陰湿漸《ようや》くに霽《は》れて、
愈々《いよいよ》に孟夏の青空を望む。
以下略。』
歌集「白南風」は、
昭和9年、白秋晩年の作品。
夏雲が薫蒸するように、
白秋の詩作も豊熟していました。
(左写真は、7月11日、
東京ー佐賀ANA便にて、
上空より矢部川上庄地区を眺める。)
2013年
7月7日、日曜日。
蒸し暑い季節になってきました。
連日湿度計は75%。
私のような汗っかきにとっては、
この季節は不倶戴天の敵。
朝、昼、夜と
シャワーを浴びています。
最近はクールビズのおかげで、
オフィシャルの場面も
涼しくしのげるようになったものの、
この時期、扇子は必需品です。
今夏は二つの扇子を
準備しました。
普段使いは「草むらにホタル」。
「菊美人 夏の純米
ー瑠璃色ノ夜ニ螢舞フー」
にちなみました。
よそ行き用に
「蝙蝠(こうもり)」の図柄の
扇子を選びました。
蝙蝠は古来より中国では、
金運、幸運をもたらす
縁起ものとされています。
長崎、カステラの名店「福砂屋」の
トレードマークも
蝙蝠なのはよく知られるところ。
とても気に入りました。
裏面には、
月もさりげなく描かれています。
いずれも京都、
宮脇賣扇庵のもの。
東京、銀座の
支店で購入。
2013年
7月1日、月曜日。
午前10時半。
菊美人の蔵にて。
「自分たちの街の自慢を探そう。」
社会科の授業。
私の母校、上庄小学校3年生の
子どもたちがやってきました。
上庄地区の昔の様子、
菊美人の歴史、酒造りの話。
皆さん、想像してみてください。
小学校3年生に酒造りの話。
どう話していいのか。
筑後平野でいい米が取れるという話をしても、
「筑後平野」でキョトン。
(先生によると社会科は3年生からの教科らしい。
平野の名前なんてまだ知らないよね。)
オトナ言葉をコドモ言葉に
変えて話すのは至難。
説明してる最中から、
冷や汗、なま汗が流れます。
屈託のない質問も連発されました。
子ども:「お酒の種類を教えてください」
私:「いい香りのするお酒や、
お米だけで造ったお酒などがあるよ。」
子ども:「毎日、何本できるのですか?」
私:「お菓子みたいに毎日できるわけじゃないんだ。
およそ半年にわたってお酒をつくっていくんだよ。
お米つくりから考えると約一年かかるんだ。」
ちゃんと一生懸命答えました(汗)。
大変でした。こっちが勉強になりました。
ありがとう。
2013年
7月1日、月曜日。夕方。
JR久留米駅にて。
コンコース内に七夕のかざり。
子ども達の願い事がたくさん。
とてもほほえましい。
ふと、「願い事は?」と、
自問してみました。
「東京で暮らす子ども達が
安寧でありますように。」
二十歳と十八歳。
もう立派な大人ですが、
離れて暮らしていると、
親とすれば心配が募るものです。
このところの九州筑後地方、
天気がすぐれませんが、
今年の7月7日、
織り姫と彦星は
出会えるといいですね。
ちなみに「七夕」も「天の川」も、
秋の季語なのは、理解に難い。
更け行くや
水田の上の
天の河 広瀬惟然
願ひより
祈りを深く
星祭 立川華子
2013年7月3日、
水曜日。午後2時。
菊美人の蔵にて。
九州筑後は、
朝から厚い雲に覆われて、
今にも雨が降り出しそうな天気。
空気がとても重かった。
お昼から、カミナリとともに、
降り出しました。
あっというまの豪雨。
蔵の水路から水があふれています。
菊美人の蔵が雨に煙っています。
日本の七十二候によると、
(一年を四つに分けて四季、
二十四に分けて二十四節気、
七十二に分けて七十二候といいます。)
ちょうど今の7月1日から5日は、
二十四節気「夏至」の末候、
「半夏生ず(はんげしょうず)」。
半夏(はんげ)に降る雨を
半夏雨(はんげあめ)といって、
大雨になるとされています。
昨年の北部九州大水害、
7月14日も、
豪雨から浸水まであっという間でした。
(なんせ前夜は、中洲で飲んで、
新幹線で何事もなく、
帰ってくることができたのですから。)
大雨の季節です。
みなさんご注意を。
2013年
6月25日、火曜日。
一泊二日で武雄温泉へ旅行。
夕方4時に武雄に入って
翌朝8時に出立でしたが、
ゆっくりできました。
菊美人の蔵から、
車で一時間半なのですが、武雄温泉、
これまであまり記憶に残っていなかった。
お湯がすべすべで柔らかい。
大好きになりました。
特に楼閣の中にある「鷺乃湯」。
清潔でよかった。
さて、武雄市図書館を
見てきました。
スタバがあって、
TSUTAYAが運営している
市立図書館。
今、一番話題に
なっている図書館です。
「特定の書店だけをエコヒイキしている」、
「喫茶店と間違えているのか、
喋っている人が多くてうるさい」、
「個人情報が一部の企業に筒抜け」など、
いろいろと物議を醸しているようですが、
それは別の次元の話。
私の単純な感想ですが、
若い人も多くて活気がある。
清潔で知の香りもして、
とても羨ましかった。
好感がもてました。
素直に市長のアイディアに脱帽。
「建物だけ建てて終わり」ではなくて、
そこに工夫がありました。
詳しい事情もわからない
門外漢の感想です。
お許し下さい。
2013年6月。
菊美人の蔵にて。
私が住んでいる
菊美人の屋敷は築150年。
普請に普請を重ねた
古家に住んでいます。
なんだかいつも
修理をしているような(泣)。
新築の家を建てた方が
よほど経済的。
母屋に父母が、
離れに私と家内。
困ったことに、離れにいると
玄関の来客を知らせる
ベルが聞こえない!
調べたところ、
私のベッドから
玄関まで65歩(驚)。
父母の高齢化も
あいまって、ゆゆしき問題。
電気屋さんに相談したところ、
ありました。
最新型ワイヤレスモニター付
テレビドアホン。
本体を母屋に設置。
子機を離れに。
子機は中継局を設置することで、
無線で飛ばせます。
離れでも、
玄関の来客と話せますし、
様子がモニターで認知!!
これで、父母にいちいち
迷惑をかけずに済むか?
テレビドアホン、
菊美人の福音となる?