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涼しいということ   佐賀城のお堀で考えた

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8月24日、夕方5時。
佐賀市、佐賀城址。

純米酒研究会終了後、
懇親会までちょっと時間が
ありましたから、
佐賀県酒造会館付近を散策。












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夕方の5時は、
まだ日が高く、
暑さが押し寄せます。

自然と佐賀城址の
お堀に足が向きます。

見るからに涼しい。
暑いけれど、
涼しい気持ちに
なります。








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先日のブログで紹介した
狂歌の先生、大田蜀山人の話には
実は続きがあります。
「暑いとは?」と聞いた弟子は、
「では、涼しいとは一体何か」
と蜀山人に更に問いかけます。

蜀山人、曰く。

「庭に水、
新し畳に(あたらしだたみに)、
伊予簾(いよすだれ)、
透綾縮みに(すきやちぢみに)、
色白のたぼ」








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わかりますかぁ。

「涼しいーーっ」ていう
雰囲気ありますよね。

「伊予簾」は伊予の国の
竹は白くて涼しげと
源氏物語にもあります。

「透綾縮み」は夏の着物のこと。
クレープ地といった
ところでしょうか。









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「たぼ」とは、
「髪」という字の友のところが
「包」になっています。
女性が首の後ろで
おまんじゅうみたいに
髪をまとめているのを
「たぼ」といいます。

転じて「たぼ」とは女性のこと。
ですから、
「透綾縮みに色白のたぼ」とは、
「ちぢみの着物を着た
色白の別品さん」となります。






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昔の人は、
暑くても、雰囲気や
気持ちのもちようで「涼しい」と
いうことを演出したのですね。

暑い日が続きます。
みなさん、お体ご自愛ください。

このブログで、
気持ちだけでも
「涼」を感じて
いただけますように。

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