2015年6月アーカイブ
2015年6月5日、金曜日。
東京、信濃町。明治記念館。
日本酒造組合中央会総会。
北部九州(福岡県・佐賀県・長崎県)
の代表を拝命して、
3年が経過しました。
その間、理事会や行事に出席。
全国の酒造家の皆様や、
さまざまな関係各位との
おつきあいの幅も拡がり、
感謝に堪えません。
そのおつきあいの中で、
気づいたことがあります。
「気づく」というより、
むしろ私にとっては「確信」に近い。
「日本は南下するにつれ、
全てのものの濃度が増してくる」
ということ。
九州という土地では、
空気も然り。
さらに人の繋がりや情けも然り。
酒も然りです。
(写真2枚は、菊美人の庭の今の様子)
写真は、総会懇親会での様子。
九州の酒造家のスナップ。
見る人が見たらわかります。
皆さん、濃い人たちばかり。
2015年6月13日、土曜日。
午後2時。 菊美人の蔵にて。
菊美人の蔵の玄関先に
「扁額」を飾りました。
書家は、江﨑潮氏。
母の兄。
小さい頃の私の習字の先生。
みやま市美術協会の会長。
「金尊酒、きんそんしゅ」と
読みます。
「尊」は「樽」、「酉」は「酒」と同意。
甲骨文字での揮毫です。
「金尊酒」とは、
「黄金の樽(盃)に
たたえた酒」という意味。
李白の将進酒(しょうしんしゅ)
からの引用。
李白は泥酔の詩人。
「李白一斗詩百篇」
とは、杜甫。
李白は一斗の酒を飲み、
百もの詩を作る。
あ、余談ですが、
なぜ扁額は、
右から左に書いてあるのでしょうか。
不思議だと思いませんか。
そもそも古来から、
漢字は(仮名も)横書きでなく、縦書きです。
「たて書きで、
右から左へ書く」のが基本。
扁額は
「一行一文字のたて書き」
なのです。
目からうろこですね。
2015年6月4日、木曜日。
午後4時。佐賀空港。
酒造組合中央会総会に出席のため、
東京出張。
菊美人の蔵からは、
佐賀空港まで車で40分。
佐賀空港の、圧倒的な利便性は、
以前のブログで書いたとおり。
最近の私の佐賀空港、福岡空港の
利用比率は8:2ほど。
この日も、佐賀空港から搭乗。
なにげに外を見てみると、この様子。
地上勤務の方達が、見送ってくれています。
琴線に触れてしまったのか、
なんだかジーーンときた。
実はこの風景、見たのは2回目。
5月20日にも見た。
恒常的に行っていらっしゃるのでしょう。
頭が下がります。
地方に旅して帰る人たち。
地方から出張する人たち。
そんな人たちへ
「いってらっしゃい」と思ってくれる気持ち。
地方空港しかできないこと。
地方空港だからこそできること。
地方空港の矜持と
レーゾンデートル(存在理由)を
見たような気がしました。
地方で酒造りをする私にとっても、
考えさせられる出来事でした。
ありがとう。
2015年6月5日、金曜日。
午前8時。
東京羽田空港国内線第2ターミナル。
ANAラウンジ。
東京出張からの帰途。
今年の6〜8月の3ヶ月間、
羽田国内線、国際線のANAラウンジに
福岡県のお酒が並びます。
これは「日本の國酒を
楽しもうキャンペーン」の一環。
ラウンジ内では、
福岡のお酒が自由に試飲できます。
プレミアムクラス利用、
プレミアムカード保持の方、
どうぞ福岡の酒をいっぱい飲んで、
旅の疲れをほぐして下さい。
先日の福岡市での記者会見にも
同席させて頂きました。
弊蔵は、
8月に「菊美人 特別純米」を出品。
なじみのお酒がたくさん並んでいたので、
とてもうれしかった。
早朝にもかかわらず、
なみなみと頂きました。
2015年6月3日、水曜日。
菊美人の蔵にて。
菊美人の玄関先には、
夏つばき、けやき、かえで、百日紅。
樹木好きの父母の趣味。
夏つばきは、朝に花が開いて、
夕方には花が落ちる一日花。
木をよく見ると、
つぼみがいっぱい控えていて、
次から次へと咲いていきます。
生命力を感じる花で、
とても好きな花の一つです。
不思議なことですが、
アスファルトに花が落ちているを見て、
そして、木を仰ぎ見て
「ああ、今年も夏つばきが咲いた。
夏が来たなぁ。」と、
気づかされます。
夏つばきが咲くと、菊美人にも、
初夏の到来です。
夏つばき ぽとぽとと落ちて
季節知る(俊介)