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つちいきれ  菊美人、緑濃い庭の木々

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2013年
8月2日、金曜日。
 
暑い日が続いています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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この「暑い」への副詞は、
「とても」とか「すごく」とかではなくて、
「恐ろしく」が正しい(笑)。
 
恐ろしく暑い日が続いています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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なんだか空に大きな蓋があって、
地面から立ち上る蒸気が逃げ切れず、
身体にまとわりついてくる。
吸う息も熱い。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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「土いきれ」
 
「熱《いき》れ」と書きます。
 
蒸されるような熱気のこと。
草むらから立ち上る熱気を「草いきれ」。
満員電車の熱気を「人いきれ」なんて、
言いますよね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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菊美人の蔵の庭。
木々は今を盛りと、
ますます緑を濃くしています。
 
(写真上二枚は、
この日の博多駅周辺。
下三枚は菊美人の庭。)

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コメント(4)

”いきれ”を ”熱れ”と綴るのは、不勉強で初めて知りました。
お書きになっていた ”人いきれ”という複合語は既知だったのに、
それ以上踏み込んで調べてみようとしなかった。

表現の妙を感じるとともに、音感としても響きが美しく
日本語の良さが現れている表現だなと思いました。

エサの森羅萬象に対する感覚や言葉にそれを表現された時の冴えは、
言葉の魔術師との異名をお持ちの郷土の大文豪の血統が脈々と
継承されているなと、感じますよ。

エサの文章の音感の良さについても、同様です。

緑の触覚の中だったか?、
音の本質(色、声、味、香、触)を白秋ならでの日本語感覚に任せて創作された”五十音”という童謡作品があるくらい、日本語の音・響きに拘り抜かれた小品も今に残っていますね。

遺伝子なのか?家風をはじめ環境なのか?(個人的には両方だろうと推測)、高い文化の香りというのは、炊き込めた香のように長く末代まで受け継がれることもあるのだとしみじみ実感します。

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