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2021年9月アーカイブ

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2021年9月9日 菊美人の酒蔵にて。
 
なやましき晩夏(おそなつ)の日に
夕日浴び立てる少女(をとめ)の
余念なき手にも揉まれて
やはらかににじみいでたる
色あかき爪(つま)くれないの花
 「断章」白秋(明治41年)
 
白秋23才の時の歌。
この歌は世にはあまり知られていませんが、
私の好きな歌のひとつ。
 
爪(つま)くれないはホウセンカのこと。
小さい頃、女の子がホウセンカで
爪を赤くして遊んでいたのを思い出します。
 
ここでは、晩夏を「おそなつ」と詠んでいます。
白秋はこれと同じように
新春を「にいはる」と詠んだり
自在に言葉をあやつる天才でした。
 
さて、この晩夏(おそなつ)に、
恒例の「秋の純米ひやおろし」販売いたします。
 
春に搾った新酒が蔵の中で夏を越し、
ほどよく熟成し、
まろやかな味わいとなりました。
このお酒を外気が冷えて
蔵の温度と同じくらいになる秋に
大桶から小桶に卸し瓶に詰めたものを
「ひやおろし」といいます。
 
秋のこの時季にしか
飲むことのできない特別純米酒です。
是非ともご賞味ください。
 

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2021年9月3日 酒蔵にて

 
本日、第九回福岡県酒類鑑評会、
受賞酒発表。
コロナ禍で昨年は審査ができず
二年ぶりの開催。
 
「菊美人 純米大吟醸 雫」が
純米大吟醸の部で
福岡県知事賞。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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「菊美人 大吟醸 しずくどり斗瓶囲い」が
大吟醸の部で
福岡県議会議長賞。
 
長引くコロナ禍で減産余儀ない中、
本年度、純米大吟醸、大吟醸ともに
製造はタンク1本のみ。
 
一発勝負で「よくぞ!」という思いです。
これからも精進。感謝。