2012年
4月29日、日曜日。
午前11時。
久留米市野中町。
久留米大学附設高等学校。
今日は私の母校の
文化祭「男く祭」。
長男が高校3年生。
彼、最後の文化祭。
夫婦でやってきました。
この久留米附設の文化祭、
先生方の公開授業があります。
興味をもったのは、
漢文の授業。
池ノ都辰也先生。
「本年度の東京大学入試の漢文は、
附設のスローガン「和而不同」の
内容を問うもの。
入試本文の解説を行って、
附設の追求する人間像を追う」
(池ノ都先生筆)というもの。
45分授業。
始業前の休み時間中に
あらかじめ板書。
板書の時間を、
授業時間に割かないのはさすが。
授業の質の高さでは、
附設随一の一人と
言われるだけあって、
みるみる惹き込まれます。
教室は立ち見も出ています。
「漢文」という、
いささか古めかしくて、
面白くないもの(私は大好きですが)を、
興味深く、解説。
東京大学の難問も
平易に見えてくるから不思議。
そもそも
「和而不同(わじふどう)」。
「和して同ぜず」ということ。
「和するが同じない」。
「調和はするが、雷同はしない」。
池ノ都先生は、
授業の最後に徳川家康の
言葉を引用して
授業を締められました。
「主人の悪事を見て、
諫言をする家老は、
戦場にて一番鎗を突たるよりも、
揺《はるか》に増したる
心緒《こころね》なるべし」
久しぶりに知的好奇心を
かき立てられる、
息をもつかせない45分。
来年も受けに行きたい。
真剣に思っています。
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