菊美人の仕込蔵《しこみぐら》。
1月末から仕込蔵では、
毎日、
醪《もろみ》ができあがります。
日本酒、醸造方法の
特徴のひとつに
「段仕込《だんじこみ》」
があります。
酒を造ってくれる
優良酵母を、
旺盛に発育させるために
酒母《しゅぼ》をもとに、
麹《こうじ》と蒸米を、
三日にわけて
加えていく製法です。
初日を初添《はつぞえ》、
二日目を仲添《なかぞえ》、
三日目を留添《とめぞえ》。
添《そえ》・
仲《なか》・
留《とめ》の
三段仕込といいます。
釜場《かまば》と
麹室《こうじむろ》から
でてきた蒸し米と麹が、
仕込蔵の醪《もろみ》の中に、
入れ込まれます。
毎朝、
その醪《もろみ》に
櫂《かい》入れる(かきまぜること)、
杜氏たちのかけ声が、
仕込蔵に響きます。
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