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初呑切(はつのみきり)  蔵の夏の仕事

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8月2日、水曜日。
午後3時。
 
菊美人の蔵にて。
 
今日は、
初呑切(はつのみきり)の日。
 
お酒を貯蔵するタンクには、
側面の底近くには、
お酒を取り出す穴が、
上下に2個あります。
 
 
 
 

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そこを呑み穴といって、
その栓を呑み口と言います。
「呑み口」を初めて切ること、
少量お酒を採取することを、
「呑み切り」と言います。
 
今年の春できあがったお酒が、
きちんと夏を越しているか、
香りや味の熟成の具合を
調べる大切な作業です。
 
 
 
 
 
 

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この夏の時期、
日本酒の蔵では
必ず行われる大切な仕事です。
 
今日は、福岡県醸造試験所の
鈴木正柯先生をお呼びして、
前杜氏、現杜氏を中心に、
入念に利き酒を行いました。
 
どのタンクの酒も、
問題なく熟成がすすんでいて、
良好な状態でした。
 
 
 
 

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お酒の様子や、
出荷タイミングを
タンク1本1本、入念に
皆で確認し合います。
 
秋には、
ひやおろしになる純米酒も
ほどよい熟成。
 
どうぞご期待下さい。
 

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