12月15日、水曜日。朝8時。
秋田市、秋田駅前。
秋田県研修出張2日目。
昨日、秋田に到着したときは、
雪もなくて、拍子抜けするほど。
それが、昨夜からの雪で
たった一晩で、一面の銀世界。
今年初めての大雪だそうです。
九州からやってきた私たちへの
「歓迎の雪」(笑)。
さすが、雪国。
車も、渋滞はしていますが、
何事もないかのように、
動いています。
まぁ、福岡でこの雪だったら、
完全に一日中、
交通はマヒ状態でしょうね。
今回の秋田県研修出張、
最初に見学させて頂くお蔵は、
秋田県横手市増田町七日町にある
「まんさくの花」醸造元、
日の丸醸造株式会社。
雪が降りしきる中での
訪問となりました。
このお蔵、文化庁から、
登録有形文化財と
なっています。
平成13年に、
国から指定。
見て下さい。
この威風堂々たる、内蔵。
通りから見ると、普通の
町屋なのですが、中に入ると
このように屋敷の中に、
立派な蔵が建っています。
1908年、建築。
蔵の一階の様子。
まわりは漆喰と
青森ヒバの通し柱。
柱が光っているのは、
漆塗りのツヤ。
もうなんともすごい。
佐藤譲治社長より
歓迎のご挨拶。
日の丸醸造株式会社、
創業は1689年、
322年も経つ老舗蔵。
お話をお聞きすると、
322年と一口で言っても、
さまざまな紆余曲折があり、
今のご繁栄があるとのこと。
横手市が舞台となった、
昭和56年の
NHK朝の連続ドラマ
「まんさくの花」にあやかった
このブランドが主軸。
全国はもとより、
海外にも多く輸出されています。
昨日が初搾りだったそうで、
製造はすべて特定名称酒。
純米酒比率が75%。
すごい。
この文庫蔵の2階も
見せて頂きました。
洋風な感じもする瀟洒な造りの
1階とまた違う趣き。
むき出しの欅の梁は、
とてつもなくデカイ。
今まで見た酒蔵の梁では
ナンバーワンの威容。
お話を聞きながら、
りんごを頂きました。
横手市はりんごの名産地。
とてもおいしく頂きました。
糖度がすごくありました。
酒蔵の中は、
高橋良治杜氏から説明。
高橋杜氏は、近郊の杜氏集団、
山内(さんない)杜氏の出身。
65才。
「日の丸醸造」での造りは、
今年で17造り目だとのこと。
麹の様子。
以下は、高橋杜氏の言葉。
酒造りは、蔵の人たちと
話し合って、
心を一つにして造っている。
酒造りは、子育てとよく似ていて、
手をかけすぎてもよくない。
あまり手をかけても過保護になるし、
自然に造る事を心がけている。
また、山廃造りも
相当手がけられているとのこと。
これは、酒母の様子。
搾りの様子。
槽での搾りが中心。
昨日から搾り始めた
搾りたての新酒を
「樋の口」から頂きました。
付加価値の高い銘醸のお酒を
全国に出荷されています。
うちの蔵も目指すところは、
まさに同じ。
ほとんど全て見せて頂きました。
いろんな質問にも答えて頂きました。
本当に勉強になりました。
ありがとうございました。
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