12月14日、火曜日。
午後4時。
秋田市。
まだ4時なのに、もう日暮れ。
福岡と約一時間近い、
日の入りの時間差。
「さぁ、もう日も暮れたから、
仕事やめて、お酒でも飲むか」
っていう雰囲気(笑)。
秋田県立大学の
岩野教授の研究室を辞して、
次に向かったのは、
「秋田県農林水産技術センター、
総合食品研究所」。
長い名前ですが、
ここには、
「醸造試験場」があります。
要するに、
県がお酒を造る施設を
運営しているということ。
ちょっと、
すごいですよねぇ。
このような、
醸造試験場をもっているのは、
この秋田県、新潟県、
山形県くらいだと聞いています。
さらにすごい。
ここの試験場、酒造り専門で5人の
常任の職員の方がいらして、
実際にお酒を造っています。
県レベルでは、
ここだけではないでしょうか。
国の醸造試験場並みの施設です。
さすが、
農業・林業・酒造、麹などの発酵業を
産業の中心とする秋田県です。
酒造りに対する県の力の
入れようが違いすぎる。
新しい酵母の開発や、
新しい麹を使っての、
試験的な清酒の醸造などが
ここで研究されています。
実際に、この試験場で、
開発された製麹機械が
民間で使用されています。
県が民間のパイロット的な
役割を果たし、民間と協同で
民間だけではできない
チャレンジをする。
ここは、麹室。
秋田杉を使った贅沢な部屋。
ここでは、秋田の蔵の
方々が寝泊まりをして、
麹造りの研修をしているそうです。
うらやましい限り。
福岡県も、酒蔵は74蔵。
そのうち、日本酒醸造蔵は68蔵。
生産数量こそ秋田に劣りますが、
秋田の蔵は36蔵。
小さいながらも福岡県の酒蔵、
独立自尊、頑張っているのです。
そりぁ、福岡県には、
ロボット産業や半導体産業、
自動車産業など色々あるでしょうが、
100年以上にわたり、
法人税・酒税を営々と納め続けた
伝統産業にも、少しは
目を向けて頂けませんかねぇ。
すみません、
恨み節になってしまいました(汗)。
来年、知事選もありますし、
こうなったら、
酒造業界の息のかかった
新知事の擁立ですな(笑)。
冗談はさておいて、
写真は精米歩合14%の酒造米。
86%削っているということです。
こんな精米歩合、はじめてみました。
この米で酒造りが、
できるかどうかはおいといて、
米を磨く技術すごい。
ちなみに、精米時間100時間
以上かかったそうです。
秋田酒こまちの精米40%の
米粒が大きく見えるから
びっくりです。
いやぁ、勉強になりました。
ありがとうございました。
やっぱり政治力かなぁ(笑)。
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