ウェブページ

はっさくの語源のおもしろさ   みやま市、八朔祭(2)

P1050436.JPG
9月1日、夜7時。
みやま市瀬高町下庄、八幡神社。

菊美人の酒蔵から歩いて5分。

今日は下庄、八幡神社の「八朔祭」。

「朔(さく)」とはめずらしい漢字。
「朔」のつく漢字で思いつくのは、
作家の萩原朔太郎くらいです。

「ついたち」のこと。








P1050439.JPG
古典「更級日記」では、
卯月朔日(4月1日)などとあります。

現在の9月1日、旧暦の八月一日、
八月朔日のお祭りですから、
「八朔(はっさく)祭」
と言います。
この「八朔祭」全国各地にあります。

江戸時代からはじまったようで、
秋を告げるお祭り。
実りの秋、五穀豊穣を
祈願するお祭りです。







P1050437.JPG
「こよみ」はそもそも、
全て月の満ち欠けに由来します。

「朔(さく)」も、お月さまのこと。
新月のことです。

月が現れる日ですから、
「ついたち」となります。

ちなみに「ついたち」は
「お月様が立つ日」「つきたち」が
語源です。








P1050438.JPG
「朔(さく)」の反対語は
「晦(かい)」。

月が隠れる日のことです。
ですから月末を晦日(みそか)。
12月31日を「大晦日」。

三十日(みそか)からも由来。












P1050441.JPG
さらにちなみに「ついたち」の
反対語は「つごもり」。

三十日のことを、古典ではよく
「つごもりの日」と言います。

「お月様が隠れる日」
「月が隠る(こもる)」が
「つごもり」の語源。

こうやって考えると、
日本の言葉は四季折々、
自然と共生していてとても楽しい。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://kikubijin.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/290

コメントする