2014年9月8日、月曜日。
東京出張となりました。
今日は、旧暦の8月15日。中秋の名月。
セミの喧噪が、
はやばやと虫の音に変わってしまって、
なんだか今年の夏はもの悲しかった。
今宵の東京は、
今にも雨が降り出しそうな天気。
中秋の名月は見ることが叶わなかった。
「花はさかりに、
月はくまなきをのみ見るものかは」とは、
吉田兼好の徒然草、百三十七段。
さくらの花は真っ盛りに咲いているときだけと、
月は曇りなく輝いている名月だけを見るものと
決まっているのであろうか。
いやそんなことはない。
雨のふっている空に向かって、月を恋い慕うのも、
しみじみとした感じがして情趣が深いものだ。
今宵は、中秋の名月を心に思って、
菊美人、秋の純米ひやおろし。