2012年1月25日、
水曜日。
菊美人の蔵にて。
いささか遅くなりましたが、
お正月の活け花を
紹介していませんでした。
母が活けています。
竹の花器に、松と梅を。
冬の花として、スイセン。
赤い実のセンリョウ。
色紙は、
北原白秋直筆の
春の歌。
当家で書いてくれたものです。
「春あさみ せとの水田(みずた)の
早緑の(さみどりの)
ねぜりは馬に たべられにけり」
(『雀の卵』初出、
早春雑歌、春の耕田)
この歌は、
以前のブログでも
紹介しました。
そのブログで高校時代の友人、
やりとりができました。
この歌が収録されている
『雀の卵』の「覚書」に面白い記述。
「第3句「さみどりの」は、
「第3句「さみどりの」は、
そもそもの原作に還したのである。」
ということは、「さみどりの」→
ということは、「さみどりの」→
「みどり葉の」→「さみどりの」と変遷。
白秋が短歌に対して、
推敲に推敲を重ねていたことがわかります。
実物の色紙は、今年の蔵開きで公開。
ご期待下さい。