2015年9月某日。
                
                菊美人の蔵にて。
                
                いつの間にか、菊美人の庭からは、
                
                せみ時雨が、秋の虫の音に。
                
                朝晩はずいぶんと凌ぎやすくなりました。
                
                とはいえ、日中は、まだまだ暑い日が続いています。
                
                今年の夏、大活躍した小物を披露。
                
                サウナ好きの体質もあるのか、
                
                ちょっと暑いと体が感じると、もういけない。
                
                汗が一気に吹き出してきます。
                
                歳(53歳)のせいもあるのでしょうか。
                
                どうにも汗が止まらない。
                
                そこで登場するのが、扇子と日本手拭い。
                
                今日は、まず、扇子の話。
                
                扇子は多用します。
                
                よく、私がパタパタ扇いでいるのを
                
                見た方も多いはず。
                
                あまりにも多用するので、
                
                「ハレ」と「ケ」で使い分け。
                
                「正式の時」用と、「ふだん使い」用と
                
                二本持ち歩いています(苦笑)。
                
                先日、NHKのBSプレミア「美の壺」で、
                
                扇子について坂東玉三郎が言ってました。
                
                「折りたたむことができて、
                
                開くことができて、
                
                使うことができている中に、
                
                世界が閉じ込められている」のが扇子。
                
                言い得て妙ですね。
                
                私のお気に入りは、
                
                京都「宮脇賣千庵」さんの扇子。
                
                扇子は、私の気持ちや主張を
                
                表現してくれます。
                
                暑い夏を楽しく過ごす必需品。