とにかく、うるさい。
夏はしょうがない。
菊美人の蔵は、朝から、
蝉の大合唱です。
「閑さや岩に染み入る蝉の声」と
芭蕉は歌いましたが、
まったくそんな雰囲気ではない。
まあ、大音響です。
朝はセミから、
たたき起こされます。
これも「菊美人の四季」。
夏の風物です。
8月10日。午前9時。
蚊取り線香を、
山のように腰からぶらさげて、
菊美人のお庭の探索に
でかけました。
セミの抜け殻は
至る所に。
虫取りの網と、虫かごをもって、
セミとりをした小さい頃を
思い出しました。
蔵の庭は、セミ取り放題でした。
今日も、やっぱり
セミセミセミセミ。
残念ながら、アブラゼミばかり。
いました!「クマゼミ」。
アブラゼミと比べると
ひとまわりデカイ。
セミは短命の代表と言われますが、
成虫でも1ヶ月、幼虫時代は、
土の中ですが6年。
昆虫の中でも長命だそうです(笑)。
セミの大合唱を、昔の人は、
「蝉時雨(せみしぐれ)」と言って
夏の季語にして風流を楽しみました。
菊美人のセミの大合唱も
「蝉時雨」と思う心のゆとりが欲しい。