2013年
6月10日、月曜日。午後3時。
菊美人の蔵から20分。
柳川市、沖の端「北原白秋生家」。
公益社団法人
「北原白秋生家記念財団」
評議員会。
北原白秋の縁戚ということで、
評議員になっています。
年に数回、
こうやって白秋生家を訪れています。
訪れるたびに新しい発見。
今回、特別展示として、
ちゃっきり節の白秋自筆レプリカが展示。
「きゃある(蛙)が啼くんで雨づらよ」で
お馴染みの唄。
ちゃっきり節は「茶切節」と書きます。
お茶の産地、静岡県の民謡。
静岡鉄道の依頼を受けて北原白秋が作詩。
静岡鉄道から白秋は依頼を受けて、
静岡の料亭に長く逗留、豪遊。
しかし一向に詩作はできない。
ふとんを上げにきた老仲居の
『きゃあるがなくから雨づらよ
(蛙が啼いているから、今日は雨が降るね)』が
インスピレーションを生み、
一気呵成に30番までなる歌を書きあげた、
という伝説の歌です。
初めて、ちゃっきり節の
白秋自筆の原稿をみました。
歌謡では「啼くんて(で)」と
なっていますが、
最初の原稿では
「啼くから」となっていたのは
楽しい発見でした。