2015年3月6日。金曜日。
菊美人の蔵にて。
昨年の北京訪問の際、
北京在住の友人より頂いた「故宮日歴」。
本が日めくりのカレンダーになっているスグレモノ。
見開きの左の頁は、
日ごとに変わる故宮(紫禁城)の宝物。
右の頁が暦。
この本をめくるたびに、
新しい発見があったりして、
今年は毎日がとても楽しい。
この「故宮日歴」、
表紙からして、
なかなかの含蓄。
「宮」の字の真ん中に「ノ」がない。
「歴」の字の上に「、」がある。
こうなると、そもそも漢字って、
書家の自由な発想でいかようにも
変わるということがわかって楽しい。
それに、不思議なのは「歴」。
「歴」は「暦」では
ないかということ。
北京の友人に訊ねると、
「歴」も「暦」も、
四声の中の第4声「リー↘」。
同音同義ということ。
日本語でも同じく「レキ」と読むから、
ますます楽しい。
最後にもうひとつ、含蓄ついでに。
今日は、二十四節気の「啓蟄」。
穴の中でうずくまっていた虫が(蟄)、
起きる、ひらく(啓く)日。
故宮日歴では「驚蟄」と書いてある。
「啓蟄」を、
なぜ「驚蟄」とするのかは、
私の管見では推し量れないが、
虫がおどろくっていうのが、
なんとも楽しいではないか。