12月中旬。
菊美人の蔵にて。
福島原発の事故によって、
日本の酒の輸出がストップ。
海外での日本食ブームと
相まって、
日本酒のおいしさが海外で認知。
日本酒の海外への輸出は
倍々ゲームで伸びています。
その上昇機運に、
水を差したのがこの事故。
夏以降、EU、アメリカ、
韓国などのアジア諸国で
輸出が徐々に再開。
事故後9ヶ月、
12月になって
ようやく中国当局が、
食品の輸出再開を認めました。
菊美人も北京へ、
9ヶ月ぶりの輸出再開です。
待ち遠しかったーーっ。
ところで、
放射能の影響がないことを
証明する書類の提出が、
中国輸出にあたっては必須。
夏頃、韓国へ出荷する際も、
書類を作成しました。
大変だったことは、
大変だったのですが、
要領は掴んでいたつもり。
高を括っていました。
甘かった。
韓国の場合、
3月11日以前に、
福島付近以外で製造したものだ
という証明でオッケー。
中国当局の証明書の要求は、
トンデモなかった。
原料米の産地の特定から
始まり、その運送経路。
当然、日本酒も造りの、最初からの履歴、
中国までの運送経路まで要求しています。
この事態を引き起こしたのは、
日本側(東京電力!)ですから、
文句は言えませんが、
根本的に日本の食品、
輸入させたくないのではと
思いたくなるほど、大変でした。
日本側の証明書の
発行は、国税局。
担当の方には、
そんな煩雑な書類を、
懇切に粘り強く、
スピーディに処理して頂きました。
無事これで、
北京へ菊美人出荷できます。