10月1日、土曜日。
午前10時。
福岡市天神、
警固神社。
ネ・ウシ・トラと数えて、
10番目がトリ。
トリは「酉」と書きます。
「酉」は言わずもがなの、
酒の器のこと。
そこから、10月1日は、
日本酒の日。
「酉」という字は
まことにおもしろい。
今年も、福岡市天神の
警固神社で、
今年の酒造りの祈願、
福酒(ふくさけ)奉納祭を
執り行いました。
福岡県下の蔵元が、
良酒の醸造を祈願し、
筑紫楽所様が
雅楽を奉納。
筑紫楽所様の先導で、
入場。
雅楽の楽曲は、「胡飲酒」。
「こいんじゅ」と
書いて「こんじゅ」と読みます。
胡国の王が酒に酔った様を
舞にした歌。
話は脇道に脱線しますが、
「こいんじゅ」の「い」が、
完全に脱落して「こんじゅ」と読むのは、
日本語としては、
とてもめずらしい事例ですね。
フランス語の
リエゾンみたいな感覚でしょうか。
「和泉」が「いずみ」になるのは、
フランス語の
「無音のh(アッシュ・ミュエ)」に似てます。
さて、うやうやしい雰囲気の中、
無事に奉納も終わりました。
良い新酒ができること、
醸造の無事故を
しっかり祈願しました。