７月８日、金曜日。
午後。
久留米市野中町。
石橋文化センター。
高島野十郎
（たかしま やじゅうろう）
展が、
石橋美術館で開催。
久留米の画家としては、
坂本繁二郎、
青木繁、
古賀春江が有名。
最近、
その孤高な生き方を含め、
久留米出身の
高島野十郎は、
脚光を浴びています。
そもそも私が、野十郎を、
知ることとなったのは
久留米の造り酒屋の出身と
いうことから。
明善、東大の変わり種。
ろうそくの絵が有名。
その程度の知識でした。
高島野十郎は、
久留米市合川町の
裕福な造り酒屋に生まれます。
東京帝国大学農学部を
首席卒業するも、
念願だった画家の道を選びます。
絵の団体にも属さず、
生涯独り身で、
孤独と旅を愛したといいます。
ろうそくの絵は、
友人知人に、
感謝のしるしとして
たくさん贈られています。
今回、２０点もの、
ろうそくの絵が
展示されています。
よく見ると、
一枚一枚微妙に違っていて
引き込まれてしまいそうです。
およそ、１５０点もの、
野十郎の作品がふるさと久留米に
里帰りしています。
ゴッホや、岸田劉生の影響を
受けたという野十郎。
１５０点の作品が、
時代を追って展示。
野十郎の絵の変遷が
実に興味深い。
作品を見れば見るほど、
息をのむような丹念さ。
８月下旬までの開催。
是非、ご一覧を。
あなたも野十郎ファンに
なることうけあいです。