6月24日、金曜日。
午後1時。
愛知県碧南市。
中部国際空港セントレアから、
車で1時間。
九重味醂株式会社。
九重味醂のお蔵の資料館、
「九重みりん時代館」でのこと。
江戸時代の百科事典、
「和漢三才図会」に
「みりん」のことが載っています。
「和漢三才図会」によると、
江戸時代「みりん」は、
飲み物、つまりお酒として
飲まれていたことがわかります。
落語「青菜」を思い出しました。
「青菜」は、ちょうど今の時期、
初夏の落語。
ご隠居と出入りの植木屋の噺。
ご隠居がお酒を植木屋さんに勧めます。
そのお酒の名前が
「柳蔭(やなぎかげ)」。
植木屋さんは「やなぎかげ」を
上等なお酒と大喜びします。
この「やなぎかげ」、
夏場に井戸の水で冷やして
柳の蔭で飲むことから派生。
甘いみりんを焼酎で割って
飲みやすくしたものです。
割り方は、みりん1:焼酎2と
言われています。
この「やなぎかげ」こそが、
飲用のみりんのこと。
是非、飲んでみたーーい。
ということで、
この「やなぎかげ」、
造ってみることに
しました(笑)。
当時の焼酎は、
粕取り焼酎と思われます。
みりんは、九重味醂の
「純三河本みりん」を使用。
14度のみりんを、
25度の焼酎で
割るのですから、
相当度数が高い。
氷を入れて、
ロックで飲んでみました。
みりんの甘味が強い。
熊本の灰持酒(あくもちさけ)、
赤酒の風味です。
江戸時代、
魯山人ではありませんが、
「甘いはうまい」
だったのでしょうね。