先日の1月8日、
お酒の学校の新年会。
そのときに蔵元は5名参加。
新年の「福男」を選ぶ
お楽しみの抽選会がありました。
そのくじで幸運を
引き当てた
「フクオトコ」は、私(笑)。
お酒の学校の皆さん、
ありがとうございます。
その当たりくじが、
このなんともめでたい
三段重ねの「かわらけ」でした。
土器と書いて「かわらけ」です。
お酒の学校の2期生、
岡由美さんの弟さんが
この「かわらけ」を作る
土器師(はじし)らしい。
「かわらけ」は神儀に
使うことから、
「土器師」は昔より聖職。
ちなみに、土器氏は、
大和朝廷から御用を受けた
土師氏の流れ。
土師(はじ)という名字は、
由緒ある聖職の名字。
器には「松竹梅と鶴亀」。
とてもおめでたい。
丁度、菊美人の樽酒が
ありましたので飲んでみると
とても「かわらけ」と合います。
ところで、この「かわらけ」、
お酒をどんどん吸い込みます。
口をつけると、
唇までひっつくほど吸水。
いったいどのくらい吸い込むか、
実験してみました。
3つの器を水につけると、
220グラムが250グラムに。
15%ほど水を吸いこみます。
「うつわ」が酒を呑むかのよう。
「かわらけ」は、素焼きの土器。
昔は、造り方が稚拙で、茶褐色。
こんなにきれいな乳白色では
ありませんでした。
一度、お酒を盛ると染みいり、
脆くなるのと、
神儀ということもあって、
一宴ごとに使い捨てだったそうです。
現在は乾かせば、とても長持ち。
もったいなくて、
何度も使ってます(笑)。