年末年始のできごとを
ブログに優先しましたので、
秋田県出張ブログが
途絶えていました。
あと4つ記事がありますので、
1日おきに掲載します。
12月15日、水曜日。
午後2時。
秋田県横手市平鹿町浅舞。
「天の戸」醸造元、
浅舞酒造株式会社。
平成になってから、
全国新酒鑑評会、
通算10回、
金賞受賞されているお蔵。
山田錦を一切使わず、
地元の農家との契約米、
ミヤマニシキと秋田酒コマチで
金賞受賞されている蔵。
これは凄いことです。
同じ酒造り仲間が、
福岡から来蔵ということで、
大歓待をうけました。
森谷康市杜氏。
天の戸の名物杜氏さん。
夏は田んぼで米作り、
冬は酒蔵で酒造り。
「夏田冬蔵」という
ペンネームで本まで執筆。
折角、来て頂いたのだからと、
「原料処理のしかた」という、
7ページにわたる、
詳細な浅舞酒造の
原料米の処理方法の
レジメを頂きました。
何年もかかって確立された
技術を惜しげもなく
公開して頂きました。
感謝にたえません。
蔵の中は、
森谷杜氏の工夫がいっぱい。
お金をかけずに、
智恵と工夫で作業しやすい蔵に。
見習うところ満載。
蔵の中はうるさいので、
音でなく光で知らせるタイマー。
釜のお湯を定温にするセンサー。
水の定量給水のための、
ペットボトルを使ったセンサー。
通電しているかどうか、
ひとめでわかるパイロットランプ。
麹の温度を携帯電話で
わかるシステム。
などなど。
ほとんどが、
ホームセンターで
購入して自作。
「だれでもできる」を目標に
蔵の作業を、特殊化せずに、
皆でルーチン化。
森谷杜氏が実現されて
きたこと。
年功序列で、熟練の技を
プライドとしてもっている
蔵人たちを相手に、
すばらしい。
最後は10種類以上の
利き酒も。
主力商品の
「美稲(うましね)純米」
も飲ませて頂きました。
これは、
黒麹でつくった純米原酒。
コクがあって、
熟成がきいています。
ぬる燗でもおいしい。
得ることの大きい
浅舞酒造の酒蔵研修でした。
本当にありがとうございました。