2015年9月アーカイブ
2015年9月23日。
菊美人の蔵にて。
秋の彼岸は、祖先を敬い、
亡くなった人々を偲ぶ日。
今年の夏は、いろいろとありました。
義母や先輩・友人、大切な人たちを
亡くしてしまいました。
思いもかけぬ人との別れに直面して、
呆然となる自分がいました。
義母は、スーパーおばあちゃん。
活動的な人で、
アフリカ旅行中に倒れてしまい、
一旦はもちなおしたものの、
帰らぬ人となりました。
家族に看取られ、
自身としても
本懐な最期だったと思います。
東京での義母の葬儀は、
家族葬。
近しい者たちだけで。
色んな気遣いも無用で、
義母のことだけを思い、
送ることができました。
地域のしがらみがあって、
その上、商売もしているのですから、
私の実家では、
到底できることではないのですが、
葬儀の本来の姿なのではと、
深く考えさせられました。
それにしても、義母をはじめ、
先輩・友人、
大切な人たちを亡くしてしまった、
暑い今年の夏でした。
魂のここぞとばかり
せみしぐれ 加奈
義母をなくしてしまった
暑い夏に、頂いた句。
2015年9月某日。
菊美人の蔵にて。
前回ブログからの続き。
私の夏のマストアイテムは、
扇子と日本手拭い。
今回は、日本手拭いの話。
今年の夏は、四六時中もち歩いていました。
一つに、ハンカチでは、
私の発汗量をとてもまかないきれない(苦笑)。
といって、タオルを持ち歩くのは無粋すぎます。
その点、日本手拭いはちょうどいいサイズ。
ズボンの後ろポケットにも入るし、
カバンに2,3枚常備。
もう一つに、柄が楽しい。
夏向きの花火や金魚。
うちの酒の銘柄にちなんで、
「菊」模様を揃えています。
日本手拭いは、両端が切りっぱなし。
洗濯すると、糸がほどけてくるのですが、
ハサミで何度か切っていると
収まりがついてきます。
ほとんどの手拭いが、
1000円以下でリーズナブルなのも
うれしいことです。
今年の手拭いは、
銀座、歌舞伎座はす向かいの
「大野屋」さんで揃えました。
2015年9月某日。
菊美人の蔵にて。
いつの間にか、菊美人の庭からは、
せみ時雨が、秋の虫の音に。
朝晩はずいぶんと凌ぎやすくなりました。
とはいえ、日中は、まだまだ暑い日が続いています。
今年の夏、大活躍した小物を披露。
サウナ好きの体質もあるのか、
ちょっと暑いと体が感じると、もういけない。
汗が一気に吹き出してきます。
歳(53歳)のせいもあるのでしょうか。
どうにも汗が止まらない。
そこで登場するのが、扇子と日本手拭い。
今日は、まず、扇子の話。
扇子は多用します。
よく、私がパタパタ扇いでいるのを
見た方も多いはず。
あまりにも多用するので、
「ハレ」と「ケ」で使い分け。
「正式の時」用と、「ふだん使い」用と
二本持ち歩いています(苦笑)。
先日、NHKのBSプレミア「美の壺」で、
扇子について坂東玉三郎が言ってました。
「折りたたむことができて、
開くことができて、
使うことができている中に、
世界が閉じ込められている」のが扇子。
言い得て妙ですね。
私のお気に入りは、
京都「宮脇賣千庵」さんの扇子。
扇子は、私の気持ちや主張を
表現してくれます。
暑い夏を楽しく過ごす必需品。