お姉さまに似てる  春のさかな「さより」

R0012429.JPG先日の3月1日、

久留米の鳥喜(とりよし)で、
食事。
「さより」のお刺身を
頂きました。
今年の春の初物です。
その「さより」ネタを
ひとつ思い出しました。
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「さより」は、
春のさかなで、
3月から5月が旬。
「さより」は、
竹魚、細魚、針魚などと書かれ、
字の如く、
ほっそりとスマートな銀白色の魚。
気品の高い優雅な魚です。
北原白秋の歌にも登場しています。
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皆さん、ご存じですか。
北原白秋作詞、
團伊玖磨作曲の童謡。
私と同じ世代以上の方は
聞いたことがあるはずです。












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サヨリは薄い サヨリは細い 
銀の魚サヨリ きらりと光れ。

月夜の川に  だれだれ出てる 
さざ波小波  ちらりとひかれ。

サヨリの家は ま水か塩か
冷たいサヨリ 水の玉はけよ。

サヨリは薄い サヨリ
は細い
銀の魚サヨリ お姉様に似てる。


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最後のフレーズの
「銀の魚サヨリ お姉さまに似てる」と
あるように、この歌は、
白秋の姉「加代」への思慕の歌。
「加代」は私の曾祖母にあたります。
「さより」の歌は、小さい頃から
「お加代おばあさまの歌」と
教えられていました。
曾祖母「加代」は長命で、
私が中学2年のときまで元気でした。
小さい頃は「お加代おばあさま」の
ひざの上でよく遊んでいました。
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実際に、「お加代おばあさま」は、
とてもふくよかで、
指も「サヨリ」のように
透明で細くて、きれいでした。
柳川の大火の後、
北原一族は東京に上京し、
造り酒屋に嫁に行った、
「お加代」姉さんだけが、
柳川に残りました。
東京で暮らす白秋にとって、
姉「加代」は、
思慕であり憧憬であり故郷で
あったに違いありません。